飛鳥 お福 ブログ

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ミュージカルの翻訳や演出で大変高名な、青井陽治先生が、ご逝去されたというニュースを拝見いたしました。

私は7歳から日本舞踊を始め、18歳の時に、プロの舞踊家を目指し、大阪にある、日本舞踊飛鳥流に入門しました。

飛鳥流には、私の師匠 宗家 飛鳥峯王 が1965年(昭和40年)に創立した『日本舞踊アカデミーASUKA』というプロの日本舞踊団があります。

日本舞踊アカデミーASUKAは、民主音楽協会派遣の日本芸術団 エジプト・トルコ公演、ソウルオリンピック開会式、JC世界大会、世界陸上開会式、APEC大阪会議、愛・地球博、,,,などの国際的な記念行事をはじめ、国内外の催しで日本舞踊を披露させて頂いております。

私は20歳から舞踊団の正団員として踊らせて頂いております。
神戸国際会館の柿落としの際は、私も師匠、先輩方と共に踊らせて頂き、高円宮様御夫妻の御高覧を賜りました。

師匠は若い頃、日本舞踊だけではなく、劇団に所属し、お芝居やバレエなどの経験をされておりましたので、舞踊団の自主公演は、お芝居と踊りの両方を行う事が多いです。

入門した年の舞踊団の公演で、私は生まれて初めてお芝居に出演致しました。
踊りしかした事のない私が、お芝居をするのです。それも大阪弁で!

「踊りを勉強しに来たのに、何でお芝居をしないとならないのでしょうか,,,?」なんて、言っている私を御宗家も、2代目家元も、3代目家元も、暖かく見守って下さいました。
芝居心がないと踊りも踊れないし、お客様に心が伝わらない。心を表現する。という事を本当に理解するのはもう少し後の事でしたが、その時の私は何もわからずお稽古に参加しておりました。

その時のお芝居の演出を、青井陽治先生がされていらっしゃいました。
青井先生もド素人の私に、穏やかに色々と教えて下さいました。

当時、私は内弟子をしておりましたので、お稽古以外の時間も、青井先生とお稽古場で長い時間ご一緒させて頂き、映画の見方や、映画のお話、ミュージカルのお話など、教えて頂きました。

その後も、何度か青井先生の演出なさる御舞台に出演させて頂きました。

初めてお芝居をさせて頂いた、18歳のあの頃の、お稽古場の雰囲気!緊張感!ワクワクする高揚感!御言葉!若さ!たくさん思い出します。
本当に、私の金の思い出です。

大変おこがましいですが、私の一番初めのお芝居に青井先生とご一緒させて頂き、お芝居の楽しさを教えて頂きましたので、書かせて頂きました。

心よりご冥福を御祈り申し上げます。

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