飛鳥 お福 ブログ

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いつも踊ってます♪
日本舞踊家の飛鳥お福です。

このところ内弟子の頃の思い出を綴っております。
もうね。色んな事がありすぎて…思い出しては、ちょっとずつ書いているのですが、自分の人生の中でも、なんて濃厚な時代なんだろう!と。
お仕事とお舞台でものすごく忙しかったのと、楽しかった思い出に満ち溢れています(*^^*)

さてさて本日のタイトルにもあります『サスペンションライト』
略して『サス』と呼ばれたりしますが、舞台上部に平行に渡されたバトン(布や幕や照明などを吊るす為の棒)に設置してあるスポットライトの事です。

入門した当時。今はもうありませんが、大阪は上本町の近鉄小劇場に於いて、毎年春に『ASUKA PRESENTS』という舞踊団の公演がございました。
お芝居、新作の日本舞踊、古典ではない洋楽で踊る日本舞踊などなど…前衛的な振り付けで時代の最先端。日本舞踊を初めて観るお客様にも楽しんで頂ける内容の公演だったと思います。
入門してちょうど2ヶ月後、私もこの公演に出演させて頂きました。
この公演の場当たり(舞台上の人の動きや立ち位置、照明さん、大道具さん、音響さんなど、それぞれの動線やきっかけを確認していく事。場当たり稽古とも言われます。)の時に、ご宗家から「ちゃんとサスの中に入りなさいよ。」とおっしゃって頂いたのですが…この『サス』がわからなくて…。
日本舞踊歴は7歳から11年。毎年ホールや公民館など年間5回ほど、お舞台は経験しておりましたが、プロフェッショナルとアマチュアのお舞台は全然違います。
これは大きな大きな壁です。
現にこの時点で、舞台用語や専門的な知識が圧倒的に足りていません。
「サスって何ですか?」って大先輩に聞いてましたね。ふふふ。
上からの垂直なサスペンションライトの明かりの中に、ちゃんと入りなさい。ライトの中に入って同時にその位置を覚えなさいという意味なのですがね(*^^*)

ASUKA PRESENTSの公演が無事に終わり、その後もお舞台とお仕事はどんどん続いて行きました。
振り付けして頂いて覚えて踊って…振り付けして頂いて覚えて踊って…の繰り返しです。
日本舞踊のお舞台に立ち、それをお仕事にするという事は本当に稀な事です。一般的にはお舞台の数をこなすという環境にはまずならないと思います。
飛鳥流に入門し、師匠の創設した日本舞踊アカデミーASUKAという舞踊団に所属させて頂けたので、その様な環境でたくさん勉強させて頂きました。
自分のホームページのプロフィールに載せさせて頂いているものは、ごくごく一部で、それ以外の数えきれない程の経験が、今の私を作ってくれていると思います。

『サスペンションライト』
知っていて得する言葉では無いと思いますが(*^^*)知っているのと知らないのでは全く違いますので。
もしかしたら皆様のこれからの人生の、どこかでこの言葉が役に立つかもしれません。
良かったら今日覚えて下さいませ♪
ちなみにサスペンションライトを吊っているバトンの事をサスバトンと言いますよ。ふふふ。

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