飛鳥 お福 ブログ

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いつも踊ってます♪
日本舞踊家の飛鳥お福です。

今回は日本舞踊のあれこれ。
群舞のお話を少ししようかなと思います(*^^*)

『群舞』→ぐんぶ
読んで字のごとく、群で舞う→1人ではなく数人、数十人、数百人…で踊ることですね。
私は日本舞踊アカデミーASUKAという舞踊団に所属して、長年踊らせて頂いておりますので、この群舞をたくさん経験させて頂きました。
カウントを合わせて、大人数で踊る舞台はクラシックバレエでもヒップホップダンスでも…どのジャンルでも壮観のお舞台だと思います。
私も数多く経験させて頂きましたが、曲のテンポが早く、振り数の多い、ダイナミックな作品になりますと、迫力も増して圧巻のステージです。
全員の息の合った踊りは、踊っている私達も生命の躍動を感じ、お客様と一緒にその瞬間を共有する事ができ、大変感動致します。

群舞は基本的に振りを間違える事が許されません。
経験値の高い舞踊家さんの場合、ソロで踊る時に万が一振りを間違えてもお客様に伝わる事はまず無いと思います。
しかし、群舞の場合は1人が間違えると非常に目立ちますので、誤魔化す事は大変難しいと思います。
カウント、手や身体の角度、目線の位置、複雑なフォーメーションの動き、移動の時の姿やタイミングに至るまで、全員で何度も何度も合わせて行きます。

お稽古場よりも本番の舞台寸法が大きい時などは、フォーメーションの移動のタイミングや歩幅、スピードなどが変わってきますので、現場で細かく調整して行きます。
その他にも、隣の人との間隔や斜線の角度、奥行きの調整などを、照明の位置など確認しながら細かく調節していきます。

音楽を感じ、リズムを感じ、隣の人と息を合わせ、全員で呼吸を合わせて踊る。
緊張感と生命の躍動感。静と動のコントラスト。
群舞の事を考えただけで、身体に染み付いた一つ一つの技術的な物や色々な思い出が甦り、気分が高揚してきますね(*^^*)
日本舞踊で群舞を数多く経験させて頂く事は、非常に稀な事ですので、この様な経験は私の大切な大切な宝物です。

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