飛鳥 お福 ブログ

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日に日に寒くなって参りました。
私の幼少の頃は祖母が縫ってくれた、手作りの綿入れ半纏に袖を通し、足をブラブラとしながら堀炬燵で暖をとりました。

我が家の炬燵は、その当時でもめっきり珍しくなった豆炭(マメタン)を燃やしての堀炬燵。
真っ赤に燃えたぎる、可愛らしい形の豆炭をキレイに箱の中に並べる作業と、燃え尽きてもなお可愛らしい形の残る豆炭の灰を捨てる作業。そのお手伝いをするのが、冬の秘かな楽しみでした。
そして、おこたにあたって、おミカンを頂く。ただひたすらにおミカンを頂く。手のひらが橙色になるまで!

時は21世紀。
そんな昭和の匂いはそこはかとなく消え、現代のお子様で、綿入れ半纏を知っている子は少なくなりました。
時代の流れと共に、日常でお着物を着る機会も減り、生涯で1度もお着物を着た事がないという方もいらっしゃると、お聞きする事もあります。

日本舞踊は、必ずお着物を着てお稽古をします。
お子様も大人の方も、お稽古を始めて目に見えてわかりやすいメリットとしては、やはり

『お着物を御自分で着ることができる』

という事ではないでしょうか。

私が日本舞踊を始めたのは7歳でしたが、もちろん最初は1人では着られず、お稽古の度に師匠に着付けて頂きました。
9歳の頃には、ようやく自分1人でキレイに着られるようになったと思います。
やはり、おはしょりの部分と、帯を締める時の力加減や蝶々の形にキレイに結ぶというのが、子供には難しかったのだと思います。
大人の方は、お稽古着でしたら、そんなにお時間がかからずに、着れるようになると思います。

日本舞踊のお稽古を通し、お着物を御自分で着られるようになる頃には、美しい所作も自然と身に付いて参ります。お着物で人前に出たり、外出したりと、人生の楽しみが増えますね。
お着物で映画やお芝居を観に行ったり、ご友人とランチに出かけたり!なんて、とっても素敵ですよね。

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