飛鳥 お福 ブログ

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いつも踊っています♪
日本舞踊家の飛鳥お福です。

今日の内弟子ごはんは『小田巻蒸し』です(*^^*)
聞き慣れない方、たくさんいらっしゃると思います。
ネットの情報ですが、この小田巻蒸し、大阪の郷土料理なんですって。大阪は船場の商人さんたちが、卵が貴重な時代の晴れの日に召し上がっていたものが広まったそうです。

※内弟子ごはんとは?
お福が内弟子の時に良く作ったり、思い出の多いお料理を紹介します。

小田巻蒸しとは、どんなお料理かと申しますと…。
茶碗蒸しの中になんと、おうどんが入っているのです。
おうどんが入るので、一般的な茶碗蒸しよりも大きい器で作ります。けっこうボリューミーなお料理ですよ。
麺料理なのか玉子料理なのか、わかりませんね…?
大阪ではスーパーに行くと、パックに入って売っているので、お家でチンしてすぐに食べられます。
具はお好みで。一般的な茶碗蒸しの具で大丈夫です。

小田巻は「苧環 おだまき」の事で、糸を巻いて玉状、環状にしたものです。
日本舞踊の演目に、長唄「賤の苧環 しずのおだまき」という作品がありますが、この作品も「賤の小田巻」と表記されることもあります。
茶碗蒸しの中に入っているおうどんが、この糸を丸めた状態に似てるのでその名がついたそうですよ。

内弟子の時は、朝お稽古場に出勤すると、まずはお昼ご飯のお献立を決めるところからスタートしました。
毎日のお昼ごはんとお夕飯を作っていたのですが、お献立を決めるのは大変で、ネタが尽きるとよく先輩に相談していました。小田巻蒸しも先輩に教えて頂いたお料理です。
内弟子になった当初、お料理をしたことのない18歳の私が、師匠のお宅のご飯を毎日作らせて頂くのは大変でした。
その上、関東と関西では食文化の違いが色々とあるので、慣れるまでは良くわからない事が多くて、失敗した思い出もたくさんあります(*^^*)

小田巻蒸し、関東のスーパーにはもちろん売ってませんよ。
皆さん聞いたこともないと思いますが、茶碗蒸しにおうどんを入れるだけです。おうどんが茶碗蒸しの具だと思えば大丈夫です。茶碗蒸し食べたら中からおうどんが出てくるだけです♪
長唄「賤の苧環」お稽古させて頂いたな。と思い出しました。
いつかどこかで踊らせて頂く事があると良いなぁと思います。

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