飛鳥 お福 ブログ

ブログBLOG

世界的に大人気なアイドルグループが、フォーメーションの移動に関してわちゃわちゃと言い合っている動画を見ました。
『自分の移動が間に合わないから、もう少し移動のスタートを早くしてほしい。』と、他のメンバーにお願いするのですが、
『いやいや自分も急いでる。あれが限界だよ。』
という様な内容だと思います
これはホントに群舞あるあるだと思って、微笑ましく観ていました。

例えば、カウント2小節でフォーメーションを変える場合、今いる位置から次の位置が近い人は問題ないのですが、舞台の上手(かみて→舞台に向かって右)端から下手(しもて→舞台に向かって左)端などの大移動となると大変です。
大きなホールですと、かなりの距離を猛スピードで移動しないと間に合いません。
その場合、移動の最中もフォーメーションがあるのか、それとも、それぞれがバラバラに散って移動するのかで、注意する点が大きく違ってきます。
全員が流れるように移動する場合、前の人が進まないと自分も動けませんので、列の後ろへ行けば行くほど移動のスタートが遅くなり、ハラハラ度が増します。
この時に1番大切な事は、ワタシ今移動してます!という、焦りや忙しい雰囲気を出さずに、あくまでも舞台の上の美しい余裕のある姿で移動をしなければなりません。

私が18歳で舞踊団に入団した当初、今は亡き大先輩の飛鳥峯治さんに教えて頂いた事があります。それが
『舞台の上ではどんな時も 決して素の自分にならないこと』
ということです。
その時は小さな会場だったのですが、移動の時にお客様に背を向け後ろを向いた瞬間に焦って、顔が素のワタシに戻っていたのでしょう。
素のワタシにならないようにと、注意されました。どんな時も素の表情を出さずに、常に観られている舞台人としての表情で舞台の上に立つという大切さを教えて頂きました。
舞台の上では絶対に素の自分になってはいけないのです。
これは、公演中舞台上で何かアクシデントが起こった時も同様です。
微動だにせず、舞台上の事として表情を変えずに処理ができる様になる事が大切です。
お互いの信頼関係や長年の経験が必要になりますね。

次回は、群舞で踊る、ソロで踊る 《アクシデント編》
書きますね(*^^*)

もっと見る
お問い合わせ
お問い合わせ
飛鳥お福 Facebook

PAGE TOP